「枯淡苑のデジタルガーデン」をはじめます
"庭の面倒をみることで、自分を思いやる感覚を見出せるようになる"
『庭仕事の真髄(原題:The Well Gardend Mind)』(築地書館) 第11章 庭の時間より
2023年、あけましておめでとうございます。
昨年末は本当に多くの方々に、大変お世話になりました。
心から感謝申し上げます。
本年も、枯淡苑をよろしくお願いいたします。
突然ですが、本日より「枯淡苑のデジタルガーデン」を始めたいと思います。
「デジタルガーデン」は、前回のブログに書いた「インディーウェブ」とも関連のあるムーブメントの一つです。
端的に言えば、「庭を育てるように、自分のサイトを育てる考え方」と表現できます。
庭仕事のやり方をそのままウェブサイト運営にあてはめるとイメージしやすそうです。
従来のSNS・ブログサービスよりも、自立と内省に重きを置き、ある種おおらかで、たどたどしいウェブサイトでの発信方法です。(詳細はデジタルガーデンのサイトにある説明をご覧ください)
この考え方についてさまざまリサーチしてみまして、SNSのような大量の情報消費と交流を伴う「繁華街」から離れ、「自宅の庭(=自分のサイト)」で静かに庭仕事に勤しむのも、今後も続く長いネット生活の中において必要な時間であると感じました。
また、「インターネットとうまくつきあう」をコンセプトにした本屋として取り組む意義があると考えました。
「枯淡苑のデジタルガーデン」では、主に枯淡苑店主の個人的かつ未完成な考えが羅列されています。
アイデアや考えとしてはまだ小さい種や芽、情報量の多い見頃の花々もありつつ、いずれは思考が熟成され堅牢な樹木などが増えていきます。
具体的には、デジタルガーデンやインディーウェブといった、従来のようなウェブの個人利用とは違う、新しい文化や技術を取り上げたり、本・映画・音楽などの芸術に対する考えを連ねたり、「インターネットとの付き合い方」を含めた私個人が実践する生活改善などが細々と更新されます。
庭というだけあって、季節を経てトピックは増えていくかもしれません。
商品や広告、読者の行動を計測・分析するツール、いいねやコメント欄などは一切なく、今後も追加されることはありません。
とても静かなサイトです。
普段のネット利用やエッセイ本などとは違う「読書体験」ができると思います。
中身は不出来かもしれませんが、こういった世界があることを知っていただき、ぜひ体験していただけると嬉しいです。
日々の庭仕事をじっくり進めていきますので、ふとしたタイミングで、枯淡苑のお庭を覗いてみてくださいませ。
枯淡苑のデジタルガーデン
この頃インターネットのことばかりになっていますが、前年以上に皆様に素敵な本と花をお届けできるよう邁進してまいります。
あらためまして、本年もどうぞよろしくお願いいたします。